北海道大規模停電を経験して
9/6午前3時頃。私の住んでいる釧路では震度4の地震がありました。
もちろん寝ていたので夢うつつの状態です。いつもよりも大きい地震だなーと思ったくらいでした。
2歳の息子が起きて、何かに怖がっていたので気にして見ると、寝室の豆電球が消えていて。
あぁ、停電か。寝て起きたら付いてるかな。くらいの感覚でそのまま寝ました。
さすがにいつもよりも早く目が覚めて、様子を見るとまだ電気が付いていない模様。
幼稚園の用意だったり、旦那さんのお弁当だったりと、どうしよう?と心配になりました。
それから連絡網が来て、幼稚園は休み。旦那さんはいつもよりも早く仕事に出かけて行きました。
私はこの日たまたま人と会う予定があり、どうしても外に出なくちゃいけなかった。他の街から来てくださっている方だったので、延期はできませんでした。
旦那さんに反対されながらも、その予定を目指して外出の準備をしました。
目的地までの信号はほぼ消えていて、譲り合いながらの運転。子供を乗せて無謀だったと思います。
そして無事に用事を済ませて帰宅しましたが、電気が使えないとすることがない。地面が割れていたり怪我をしたりしているわけではない。さて、何をしよう?と…
子供たちをいかに退屈させないか、電気を使わずどうやって過ごすか、そこが私には大変なところでした。
前の日に偶然買っていた本を読んだり、付録で遊んだり、公園で遊んだり。本当に普通の生活でした。
ランニングしたり犬の散歩をしたり、庭の手入れをしている人もいました。
テレビでどうやって放送されていたのかはわからないけど、少なくとも私の住んでいるところは穏やかで、ゆっくりとした時間が流れていたと思います。
もっと被害が大きい地域もあるし、亡くなった方もいるので、自分は無事で平和で良かったなんてことは思えませんが…
困ったのは夜。
電気を点けずに、ランプとロウソクで過ごすのはもちろん初めて。
さすがに子供達はいつもの明るさとの違いに戸惑っていましたし、私も不安からかお腹を壊しました。
ランプは以前買って用意していたこちら。
電池不要。塩と水で点灯する非常用のランプです。
寝室へ持って行くと、豆電球の明るさよりも明るくてとても役に立ちました。
何より自分が心配症で、災害があるたびに不安に煽られて防災グッズを買っていたことが功を奏しました。
8時過ぎには布団に入り、みんなで音楽を聴いたり、充電していたパソコンで過去のホームビデオを見たりして眠気を待つことに。
寝てしまえば怖くもないし、星が綺麗だねなんて話もしました。
そして、朝起きるとインターホンのモニターがピッ!と鳴る音が。6時くらいに無事に停電から復旧しました。
これは早い方だったらしく、同じ市内でも遅い地域では夜の11時についたとか、結構差があるようでした。近い地域でも差があったので、どうやって決められたのかはわかりません。
そのあとは、溜まった洗濯をしたり、冷蔵庫のものを捨てたり、色々と片付けを。
たった1日生活が止まるだけでも日常を取り戻すのには結構時間がかかります。
今はスーパーやコンビニへ行っても物がほとんどありません。
野菜と果物はまだ残っていますが、温度管理が必要な魚や肉、冷凍食品、日配品、アイスクリームはほぼありません。
地味に困るのがパン類。
簡単に食べられるから人気なのか、ほとんど売り切れています。
なので今日は家で作りました。
ご飯だけでも生きてはいけるけど、やっぱり他のものも食べたくなります。コーヒーも同じで飲むとホッとします。
強力粉、薄力粉、ホットケーキミックスくらいは常備しておいた方が良さそう。あと卵も。
私が今回の地震で困ったのは、停電と食糧不足です。食糧は今日の買い出しである程度解消できたのですが、子供たちの好きな納豆と牛乳は手に入らないまま。
子供の欲求を抑えるのって結構大変です。
でも、牛乳の代わりにスキムミルクを初めて買ってみたら美味しかったという新発見もありました。
電気がない生活は不便だったけど、文化的で健康的な生活が送れること。最低限の備蓄をしていれば不安が抑えられること。(水は必ず!)
まだまだ普段からの備えが足りないのでこれから揃えていこうと思ったことなど、経験を通して学んだことがたくさんありました。
今度改めて必要だと思ったもの、あると良いものをまとめたいと思います。
震度4の地震でこんなに被害が大きくなるとは思わなかったし、本当に何が起こるかわからないものですね。突然人生が変わってしまうことだってある。
まだ余震が起こる可能性もあるので気を引き締めながら、日常を取り戻せるように進んでいきたいと思います。
貴重な体験をしたのでまとめてみました。ご拝読ありがとうございます。